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COLUMN

2022.10.18

vol.470「地場産の復活」

原 正夫(プロダクトデザイン三条lab.)

昔ばなしです。

今から30年以上前、日本全国、新潟県、そして県央地区でも
大変な海外生産ブームがありました。

とにかく国内生産ではコストが高いので
中国、タイ、ベトナムなど、「海外で作ろう」、「出遅れるな」と、
経営者の皆様が声をそろえて言っていたように思います。

10年位で生産移管が進み、
ほとんどのものが海外(特に中国)で、
そこそこの品質で作れるようになりました。

そして現在です。

だいぶ雲行きが変わってきたように思います。

ウクライナ-ロシア戦争、中国のゼロコロナ政策等々の
国際情勢の不安定さと海外依存度の高さから、
「ものづくりを海外(中国)にだけ頼っていて大丈夫?」、
「こんなに円安では日本で作った方が安いのでは?」
そんな声が聞こえてきます。

米国は国策として国内生産を推進する予算付けを始めています。
日本も遅ればせながら、追従することになると思います。

生産規模、職人の数、技術者の数は以前にくらべて
随分少なくなっていると思いますが、
職人技にこだわるところはこだわり、
生産にはAIやロボットなどを積極的に導入し、
今までの商材にこだわらず、
新分野での商品開発、技術開発に努力するべきだと思います。

この状況を逆手にとって、
国内生産、「地場産の復活」の絶好のチャンス
なのではないでしょうか。

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