COLUMN
2026.09.10
vol.662「日本ではもう見れない!?『真珠の耳飾りの少女』」
森山 良二(デザイン部)

現在、大阪中之島美術館で、『真珠の耳飾りの少女』を中心とした展覧会が開催されています。
『真珠の耳飾りの少女』は、オランダの画家フェルメールが描いた作品。青いターバンを頭に巻いた少女が、こちらを振り返るようなポーズをとり、背景は黒一色。とてもシンプルな構図なのに、なぜか強く印象に残る絵です。
日本では特に人気の高い作品で、美術や絵画に詳しくなくても、テレビや雑誌、ネットなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
今回の展覧会もかなりの人気で、チケットは先着順販売から抽選販売に変更され、ちょっとした争奪戦になったことも話題になりました。
このメールが配信される頃には、すでに申し込み期間が終了し、あとはリセールを待つしかない……という状況になっているかもしれません。
というのも、作品を所蔵するオランダのマウリッツハイス美術館は、「この絵は非常に貴重なため、今後は海外などへの長距離移動をさせない」という方針を示しています。
今回は美術館の改修にあわせて特別に貸し出されたもので、日本で実物を見られるのは、もしかするとこれが最後になるかもしれません。そう考えると、人気になるのも納得です。
確かに、日本人好みの絵だとは思います。
ただ、以前は今ほど有名ではなかったような気がします。今回の展覧会では、マウリッツハイス美術館が所蔵するほかの作品も展示され、その中には“レンブラント”の作品もあります。
むしろ昔は、フェルメールよりレンブラントのほうが一般的にはよく知られていたような……。
他にも人気の理由のひとつとして挙げられるのが、1999年にアメリカの作家、トレイシー・シュヴァリエによって発表された同名小説です。小説はベストセラーとなり、さらに2003年には、それを原作とした同名映画が公開されヒット。これをきっかけに、世界的にこの絵への注目が高まったとも言われています。
そして、この映画。なんと今ならYouTubeで無料で観られます!
GAGAが今週末の日曜日まで無料公開しているのです。
あくまで『真珠の耳飾りの少女』を題材にしたフィクションではありますが、フェルメールの絵から感じられる世界観が映像としてよく再現されており、17世紀のオランダの様子も興味深いところです。
ぜひ今のうちにご覧になって、ちょっと早めの「芸術の秋」を感じてみてください。
△イラストはAIを使用しています。