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COLUMN

2026.04.15

vol.643「走ることと、続けること」

桜井 寿之(営業部)

4分15秒/km
5分41秒/km

このタイムにハッと気づいた方は、きっとランナーですね。

フルマラソン42.195kmを3時間未満で走り切ることを「サブ3(スリー)」、4時間未満を「サブ4(フォー)」と呼びますが、冒頭の数字はそれぞれのゴールタイムから逆算した、1kmあたりの平均ペースです。

サブ3ならキロ4分15秒、サブ4ならキロ5分41秒。42kmという途方もない距離も、「1kmをこのペースで」という単位に分解すると、急に輪郭が見えてきます。

私事ですが、一昨年の秋からランニングを始めました。

週に1、2度、10km弱を走っています。きっかけは「いくつになっても動ける体を維持したい」という、ごく真っ当な動機です。ただ、ランニングのような地味で孤独な運動を継続するには、目標の設計が欠かせないと実感しています。

私のロードマップはこんな感じです。

 1.体重を60kgまで落とす
 2.10km走れるようになる
 3.マラソン大会に出場する
   (5km・10kmの部から)
 4.ハーフマラソンを完走する
 5.フルマラソンを完走する
 6.フルでサブ4を達成する

嬉しい報告としては、今年2月下旬の大会で10kmを52分27秒で完走し、2番目と3番目をクリアしました。キロ5分14秒ペース。サブ4の基準ペース(5分41秒)を上回っており、我ながら上出来です。

さて、走り続けるうちに、ひとつ気づいたことがあります。目標って、もしかして「続けるための言い訳」なんじゃないか、と。

「大会があるから走らなきゃ」「サブ4を目指しているから」

人間、言い訳がないと動けないもの。きれいごとの意志より、締め切りのほうが人を走らせる。

そして走り続けていると、今度はこんな気もしてきます。続いていること自体が、もうゴールなんじゃないか。

サブ4を達成すれば、またサブ3を目指したくなる。ハーフを走れば、フルが気になる。

ゴールテープを切ったら、また別のスタートラインに立つだけです。

つまりランナーに、本当のゴールはない。目標は「自分を動かすための、やさしい嘘」で、走り続けている状態こそが、たぶん正解なのだと思います。

……などと、わかったようなことを書きましたが、一昨年から更新されていない「体重60kg」という目標が、コースの途中に落ちた石ころのように、ずっとそこにあります。

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