COLUMN
2026.03.31
vol.641「紙であることの価値」
西川 あゆみ(デザイン部)

「紙である必要があるのか?」そう問われる機会が、これまで以上に増えています。
私たちの日常において、本やチラシのデジタル化は、すでに当たり前のものとなりました。
現在は、紙の価格に加え、印刷に必要なインクや、梱包・運送にかかる費用も上昇しています。今後は、紙の使用を抑える動きやデジタル化が、さらに加速していくでしょう。
こうした流れの中で、「紙」という媒体の価値が変化し、相対的に減少していくことは避けられません。
しかし見方を変えれば、価値が変わるということは、新たな強みが生まれる余地があるとも言えます。
例えば、「紙に印刷されている」ということ自体が、商品やサービスの特別感や高級感を際立たせる要素になります。カタログなどの冊子やパッケージにおいては、演出力や付加価値が、これまで以上に重要になっていくはずです。
デジタルの利便性だけでなく、紙ならではのアナログな魅力を組み合わせることが、これからのデザインに大きく関わってくるでしょう。
デザイナーとして、デジタルとアナログそれぞれの特性を活かしながら、より良い提案ができるよう、これからも成長と変化を続けていきたいと思います。