COLUMN
2026.02.10
vol.634「AI技術とサステナビリティ」
中尾 彩香(デザイン部)
皆さんは日常的にAIを活用していますか?
家計簿の記録やレシピ考案など、周囲を見ても自然とAIと親しむ方も増えてきたように感じます。
「AI」の定義を広くして見るなら「写真の自動補正」「動画サイトや音楽のプレイリスト」「地図アプリの渋滞予測」など、私たちは知らない間にもAI技術に触れているのかもしれません。
しかし 技術の発展が目まぐるしい昨今、便利さの裏で向き合うべき課題も増えてきました。熊出没のフェイク画像・フェイクニュースなどは社会問題として記憶に新しいのではないでしょうか。
そして、誰の悪意がなくとも、ハルシネーション(事実に基づかない情報を真実であるかのように『もっともらしい嘘』としてAIが生成する現象)によって「AIに嘘をつかれた」というエピソードも、利用者が増えるにつれよく見聞きするようになりました。
私自身、AIに冷蔵庫の中身から簡単なレシピを考えてもらったりするのですが、何度も問答するうちに鶏肉の加熱時間がどう考えても足りないレシピや「アルミホイルで包んだ食材をレンジで加熱する」といった危険なレシピを提案されてしまい「ついにAIの反逆が始まったのか…?」などとヒリつくことがありました。
その時は笑い話で済みましたが、知識のない人がそのまま真似したら食中毒や発火につながっていたかも…と考えるとすこし心配でもあります。
AIから得る情報の精査については、使用者として気をつけていきたいところです。
また、AIが環境に与える負荷についても注視するところです。高度なAIを動かすためのデータセンターの電力消費、学習に使われる電力や冷却のためのエネルギーは、大量のCO2排出に繋がっています。
しかしその一方で、「エネルギー効率の最適化」や「新素材(クリーンエネルギー用)の開発」を加速させる力としてもAIが活用されはじめているのだそうです。
「AI自体が環境に負荷をかける側面」と「AIが環境問題を解決する側面」の両輪で議論されているのが現状です。
技術の発展も大切ですが、今後は持続可能性もセットで評価される時代になっていくのかもしれません。