COLUMN
2025.10.07
vol.617「中国語の映画タイトルが面白い」
伊藤 貴生(企画開発部CS課)
私は昔から映画が好きで、映画を観に行くたび、感想をブログに書いたりしていました。
そのブログの中で、一時期「ハリウッド映画の中国語タイトルを紹介する」という、今思えばかなり根気のいる企画をやっていたことがあります。
毎回わざわざ中国の映画サイトにアクセスし、タイトルや一緒に掲載されているサムネイル画像を見ては、「おお、この映画はこう訳すのか!」とひとり感動し、興奮のままブログに書き起こす――そんな作業を続けていました。
しかし今や、時代はAI全盛。ChatGPTに、ひと言「○○って中国語だと何てタイトルになる?」と聞くだけで、欲しかった情報が一瞬で返ってきます。「SF映画を10本」といったざっくりした指示ですら、一覧にして返してくれるのです。
もちろんAIには“ハルシネーション(もっともらしい嘘)”の心配もありますが、この手の話題なら多少間違っていてもご愛嬌です。実際調べてみると、驚くほど正確でした。あの頃の苦労は何だったのか……と思う反面、あまりに面白くて、つい次々とタイトルを聞いては眺め続けてしまいます。
なぜこんなに面白いのか。それは中国語のタイトルがすべて漢字で構成されているため、日本人でも“なんとなく意味がわかる”からです。
しかしその“なんとなく”が絶妙で、「これはあの映画かな……いや、違う?」と迷わせてくるのです。
実はこの中国語映画タイトル、クイズとして出すと、非常に盛り上がります。ここではクイズを5問出すので考えてみてください。
次のタイトルは日本だとなんという映画でしょうか?簡体字は日本の漢字に修正しています。(答えはこのコラムの最後にまとめました)
第1問:『小鬼当家』
ヒント:小さな“悪魔”が家を守る?
第2問:『回到未来』
ヒント:未来へ引き返すってことは。
第3問:『星球大戦』
ヒント:これはそのまま英語にしましょう。
第4問:『奪宝奇兵』
ヒント:宝を奪う奇跡の男。
第5問:『黒客帝国』
ヒント:黒客=ハッカーという意味ですが、
登場人物も黒服を着てるので、
とても上手いダブルミーニング。
どうでしょう?分かりそうで分からない。でも答えを見ると「なるほど!」と膝を打ちたくなる。――これこそが中国語映画タイトルの魅力です。
気になった方は、ぜひ自分でも調べてみてください。洋画以外にも邦画やアニメでも面白いです。きっと思わず誰かに話したくなるタイトルに出会えるはずです。
解答:
1.「ホーム・アローン」
2.「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
3.「スターウォーズ」
4.「インディ・ジョーンズ」
5.「マトリックス」