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COLUMN

2025.08.27

vol.611「カブトムシ」

成田 彼方(業務部)

夏といえば、風物詩のひとつに「カブトムシ」があります。

我が家の子どもたちは一年中生き物探しに夢中ですが、中でもお盆の時期は、カブトムシを捕まえる絶好のチャンス。

7月後半に、カブトムシやクワガタと触れ合えるイベントに行ってきたこともあり、やる気は最高潮で臨みました。

幼い頃は兄たちと虫捕りに奔走していた私も、今は大の苦手…

それでもカブトムシやクワガタは、他の昆虫と比べてなぜか子どもたちに大人気で、昆虫界のスーパースターですね。

でも実はこのカブトムシ人気は、日本ならではの現象だってご存じでしたか?

欧米諸国では、カブトムシ=ただの虫であり、かっこいい・かわいいペットとしての評価はありません。

一方、日本では--

  ・カブトムシが主役の絵本やアニメ(わかりやすいヒーロー性)
  ・夏休みの自由研究や採集イベント(季節性)
  ・ペットショップでの高値販売(レア感)

と、子ども文化・強いブランド構築・マーケティングが見事に連携し、子どもたちが欲しがる“憧れの存在”としてのポジションが確立されています。

また、カブトムシはただペットして見て楽しむだけでなく、ごみ処理などの環境問題や、たんぱく質不足など食糧問題の解決に貢献できるため、社会貢献意識の高いビジネスとして注目されています。

「身近な自然」も、企画と見せ方次第で立派な価値になり、手に取って、観察して、名前をつけて…といった体験価値は、日本の子どもたちにとって特別なものなのかもしれません。

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