COLUMN
2025.07.15
vol.607「上所駅」
鈴木 みゆき(総務部)
新潟駅から約1.5kmの場所に、2025年3月15日、「上所駅」が新たに開業しました。場所は、新潟駅と白山駅の間に位置します。
かつてこの周辺には「新潟中央卸売市場」がありましたが、建物は移転し、今ではマンションや商業施設が立ち並ぶ、大規模な都市再開発エリアへと様変わりしました。
新潟中央卸売市場は夫と出会った思い出の場所でもあるだけに、景色がすっかり変わってしまったことに、少し寂しさを感じています。
駅の工事は2024年1月から始まりました。終電から始発までのわずか4時間という深夜の時間帯を使い、猛暑の日も、雪が降る夜も、工事が着々と進められていた姿には、心から頭が下がる思いです。
JR東日本新潟支社管内の在来線では、20年ぶりの新駅開業となる上所駅。
建設用3Dプリンターなど最新技術も使われたそうで、新しい時代を感じさせてくれます。
駅のデザインには、近隣の「新潟南高校」の生徒たちも参加し、駅名標やホームのベンチ、乗車駅証明書発行機などが制作されたそうです。
コンセプトは「水のせせらぎ」を意識し、青と白を基調に、信濃川の流れを表現し、カラフルな雪の結晶が描かれています。新潟の自然が大好きな私にとって、とても親しみを感じるデザインです。
地下通路から歩道、ホーム(改札)までがバリアフリーで繋がっており、どんな人にとっても安心して使える駅になっているのも嬉しいポイントです。
多くの人の想いが込められたこの「上所駅」が、これからも長く愛され続ける存在になることを願っています。