COLUMN
2025.05.28
vol.600「キャラクターorマスコット?」
森山 良二(デザイン部)
最近、YouTubeで「日本に来た外国人が日本の魅力を語る」といった動画をよく見かけるようになりました。
先日、そんなアメリカ人の方が投稿した動画のひとつを偶然目にしたのですが、その中で印象的な一言がありました。
「日本には、どこにでも“マスコット”がいる。」
その方は、いわゆる“ゆるキャラ”や、商品パッケージに描かれたキャラクターを指してこう表現していたのですが、確かに客観的に見るとその通りだなと感じました。
日本では、企業や商品、団体などのPRのために動物などをモチーフとしたキャラクターがよく使われています。最近では、このような存在を“マスコット”というより“キャラクター”と呼ぶことの方が多い気がしますが、その違いについて少し気になって調べてみました。
すでにこのテーマを詳しく解説しているサイトもありますし、AIに尋ねればすぐに答えが返ってきます。それらも参考にしつつ、私なりに整理すると__
「英語としては厳密には違うが、日本ではほぼ同義として使われている」
というのが現実に近いようです。(意外性がなくてすみません。)
本来の英語では、“character”は「人格」や「性格」といった意味が中心。一方“mascot”は、「幸運をもたらすお守り」のような存在から派生し、「団体やイベントの象徴」としての意味を持つようになった言葉だそうです。
この定義に照らすと、たしかに“ゆるキャラ”のような存在を英語ネイティブの方が“mascot”と呼ぶのは自然な感覚なのかもしれません。そもそも日本でも、昔はこうした存在を“マスコット”と呼んでいた記憶があります。
それが最近では、着ぐるみとして登場したり、アニメーション化されて動いたり、まるで人格があるかのように描かれることが増え、“キャラクター”と呼ぶのが主流になった、という流れなのかもしれません。
ちなみに、当社でもキャラクターデザインの実績がございます。着ぐるみ化されたものもありますので、ご興味がありましたらぜひお気軽にご相談ください。