COLUMN
2025.04.30
vol.597「スズキのロゴ刷新に思うこと」
由藤 淳哉(デザイン部)
先日、スズキが約39年ぶりにコーポレートアイデンティティ(CI)をリニューアルしたというニュースを目にしました。
スズキといえば、1958年から使われている「Sマーク」と、「SUZUKI」のロゴの組み合わせが印象的で、長年にわたって変わらず親しまれてきたブランドです。今回の刷新は、1986年以来ということで、
かなり久しぶりの変化になります。
どれほど大胆に変わったのかと注目してみたのですが、正直なところ、最初は「どこが変わったんだろう?」と思うほど控えめな印象でした。
ですがその理由を知って納得。
デジタル時代に合わせて、スマートフォンなどの小さな画面でも見やすいように、ロゴの線を細くしたり、文字の間隔を少し広げたりと、細やかな調整がされているのだそうです。
大きく変えるのではなく、ブランドの雰囲気や信頼感を保ちつつ、時代の流れや技術の進化にきちんと対応していく__。
世の中の変化が早く、技術もライフスタイルもどんどん進化するなかで、長く愛されるブランドであり続けるには、変化に合わせて、従来のスタイルを変えていく必要があるのでしょう。
改めて、「今の時代に合っているか」「変化に応じてアップデートの必要があるのか」と常に問い直す姿勢を持ち続けることの重要性を実感しました。