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COLUMN

2023.10.10

vol.519「プロレス哲学」

長谷川 洋(営業部)

今月に入って朝晩が急に涼しくなりましたね。10月といえば、アントニオ猪木氏がこの世を去ってからちょうど一年です。

確かその頃だったでしょうか…。たまたまYouTubeでひとつの動画に出会い、アップしてあるものを端から見ていました。それはお笑い芸人の有田哲平がプロレスの楽しみ方や、それに関連する事件や背景について、彼独自の面白いトークで紹介しているものでした。私も子供の頃、初代タイガーマスクの登場に夢中になり、キン肉マンも大好きでした。

しかし、学生くらいなると、時代的な流行もあって友だちの部屋で夜中に試合をワイワイ楽しんで観戦することがありましたが、確実にプロレスに対して冷めている自分がいました。その背景に台本の存在を感じ始めていたのです。

ところが数十年が経った今、その動画を通じて、これまでモヤモヤしていた「プロレス」という存在をどう捉えるべきなのか、何故プロレスは人を惹きつけるのか、ようやく理解したのです。プロレスは台本が時折予告なく破られること。暗黙のルールの裏側で起こっている人間模様には台本が存在しないこと。極限まで鍛え上げた彼ら超人たちは命懸けの表現者であること。

昔のプロレスネタを中心に見ていたので、最近のものはまだまだ勉強不足ですが、この動画で背景を知った試合から、動画を探して観てみると、何倍も深く楽しめます。

秋の夜長にプロレスを観る。こんな過ごし方はいかがでしょうか。(私だけかもしれませんが…)

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