by 柳沼 佳彦(デザイン部)
「テレビを見る人が減った」とは、
以前から折に触れて話題になりますが、
私自身も最近テレビを見る時間が
相当減っていることに気がつきました。
ネット環境の発達により、
YouTubeやTikTokなどの動画配信サービスが
登場したことがやはり大きいのでしょう。
昔はいくつかのテレビ番組の中から、
「一番面白そう」、もしくは「一番マシ」なものを
選ぶしかありませんでした。
それゆえ、情報量の少なさから、
ある程度一般大衆のマインドは
同じ方向を向いていたと思います。
しかしながら例えばYouTubeのように、
自分が興味のあるものや好きなものを
無数にあるコンテンツから好きなだけ選んで視聴することができると、
興味のないコンテンツは簡単に排除されてしまいます。
つまり現在、個人はあらゆる情報の中から
個人的主観で情報のインプットをしている
時代になったと言えます。
私自身も情報の取捨選択で
かなり偏った趣味志向へ変わっていっている
のかなと最近考えます。
気を付けなければいけないのが、
「自分が選んで見ているコンテンツが万人に受け入れられているものである」
と錯覚してしまうことです。
情報過多になり、
個人の趣味嗜好が偏りやすくなっているので、
「万人に受けるモノ=売れるモノ」を
生み出すのが大変になっています。
自分が携わっている仕事は、
世の中の趣味嗜好をバランスよく見なければいけないと思うので、
情報の取捨選択には一段と気をつけて生活しなければいけませんね。