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COLUMN

2021.05.11

vol.400「“それ”をする目的」

小谷口 恭平 (プロダクトデザイン三条lab.)

子供が習い事を始めました。

本人が「やってみたい」と言ったのがきっかけですが、
遊び感覚でも構わないので何事でも体験させてみるのが
大事かなと思い至りました。

そんな時、親として子供に習い事をさせる目的は何なのか考えました。

例えば、サッカーや野球などのスポーツであれば、
将来プロになって生活していけるようにや、
日頃の健康を考えてのような目的が。
また英会話や習字であれば、今後の日常生活の中で
活かしていけるようにといった目的が思い浮かびます。

やるのは子供本人ですが、やはり親の立場として、
習い事をさせる目的を考える必要があるのではないでしょうか。

日頃クライアント様とお話をしていると
「自社製品をつくりたい」という話題が度々上がります。

この時に大事だなと思っていることは、
「なぜ自社商品をつくりたいのか」目的を明確にすることです。

・自社の技術だけで完結できる商品を
・○○で販売できるような商品を
・○○みたいなブランドを

自社商品をつくることには、このような様々な目的があります。
そこからエンドユーザーに商品を通して、
どのようなコンセプトを伝えて購入してもらうのかまで
考えるのが商品開発だと私は考えます。

商品にしても、ブランドにしても、
コンセプトが深掘りできていないと、
失敗する確率が高くなります。

商品開発も習い事と共通する部分があると思います。

何事も「やってみよう」と思うこと、そして
実際に「やってみること」はとても大切です。
しかしながらその目的がはっきりしていないと、
思った効果が得られないのではないでしょうか。

これからも商品開発のお手伝いをする際、
目的を明確にして取り組むようにしたいです。

今回の習い事の件は私にとって、
改めてこのことを考える良い機会になりました。

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