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COLUMN

2020.12.22

vol.383「ナッジ」

伊藤 貴生 (CS課企画)

今年もあと少しとなりました。

一年を振り返ると新型ウイルスの話ばかりになってしまいがちです。

そんな中、今年知った用語で、
来年以降も気になっている言葉があります。

それが「ナッジ」です。

「ナッジ」とは「肘で小突く」という意味で、
それが転じて行動科学の分野において
「人々が望ましい行動をとれるように
後押しするアプローチ」のことを差します。

この言葉が注目され始めたのは2017年に
この「ナッジ」に関する研究が
ノーベル経済学賞を受賞したことがきっかけですが、
今年ウイルス対策について応用されることで
再度注目されています。

わかりやすい具体例を挙げると、
レジに並ぶ人へソーシャルディスタンスをとってもらうために、
床に立ち位置を示したマークを貼るのも
「ナッジ」です。

ウイルス感染対策のように、
なかなか強く言えないことを、
「ナッジ」を使って人々に何気なく
行動を促すのは有効です。

「ナッジ」は人々に望ましい行動を
とってもらうためのアプローチですが、
マーケティングの観点からも考えることができます。
この【望ましい行動】に、購入してもらう、
サービスを利用してもらうなどを
当てはめることができるからです。

・店長がオススメしているメニューを頼んだ
・レジ前のピックアップ商品を買った
・期間限定のセールで思い切って買った

「ナッジ」はあと少しで購入にいたる
消費者の背中をそっと押すのにも役立ちます。

日々取り組んでいる仕事への応用として
例えば、ウェブでモノを売る場合、
サイト内にこの「ナッジ」をどう組み込むか
などが考えられると思います。

これに限らず、来年以降もこの「ナッジ」を
自らの仕事に応用できないか引続き
考えて行きたいです。

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