Column

『vol.324「Xaasとは」』

by 伊藤 貴生(CS課)

「Xaas」という言葉をご存知でしょうか?

これは「X as a Service」の略で、「ザース」
と読みます。「X」は未知の値を表していて、
ここには複数のアルファベットが該当します。

どういうものかと言うと、情報処理に
用いられるコンピューティング資源を、
インターネットを通じたサービスとして
提供すること、またはそうしたサービス
の総称です。

「X」の位置には様々なアルファベットが
当てられます。例えば「Desktop as a service」
は「Daas」、「Platform as a service」は
「Paas」といった具合です。

ここまでの説明では正直よく分からないと
思うので、具体例を出したいと思います。
個人的に一番分かりやすい例として
Adobe(アドビシステムズ)を挙げます。

Adobeが提供しているXaasは「Saas」、
つまり「Software as a service」です。
Adobeは皆さんご存知のとおり、フォトショップや
イラストレーターなどのソフトを取り扱う
コンピュータ・ソフトウェア会社です。

Adobeは以前、これらのソフトを販売する際は、
CDやDVDのROMにソフトを入れ、それを
箱(パッケージ)に入れて販売していました。
しかし現在「Saas」へと考えを変え、ソフトは
クラウド上にアップし、利用者はソフトを
買い取るのではなく、その利用権を借りて
利用した期間に応じて料金を支払う方式
(サブスクリプション方式)に変えました。

このことにより、ソフトをモノ(ROM)にする経費、
パッケージを作る経費、それを販売する経費など
を削減でき、大きな利益を上げています。

ソフトといえば、ゲームもそうですね。
昔はゲームというとソフト(モノ)を買って
遊ぶのが普通でしたが、現在はスマホアプリ
を通して、ゲームというサービスを享受して
いるのが普通になりました。

5Gの時代がすぐ目の前まで迫っている現在、
これからさらに様々なモノがサービスに変わっ
ていくことが予想されます。

世の中にはすでに「Maas(マース)」という言葉が
出てきています。これは「Mobility as a Service」
の略です。Mobility(移動手段)、つまり自動車を
モノからサービスに変える考えです。

今は車と言えば利用者は自分の車をモノとして
購入して乗っていますが、そのうち自動運転が
当たり前になると、個人で車を所有するのでは
なく、無人運転の車を皆でシェアする時代に
なるかもしれません。車のサービス化です。

そうなると車は売れなくなるので、トヨタを
はじめ各自動車製造販売企業が、この「Maas」の
主導権を得るために動いています。

ここまでごく一部の例を紹介させていただき
ましたが、「Xaas」の「X」の部分について、ほぼ
すべてのアルファベットを網羅するほど、
多くの「Xaas」が存在しています。

5Gになるとなにがどう変わるのかを
理解した上で世の中にある「モノ」を「サービス」に
できないか考えることができれば、大きな
ビジネスチャンスになるのではないでしょうか。

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