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COLUMN

2019.10.22

vol.329「オクトーバーフェスト」

伊藤 貴生(CS課企画)

先日古町7番町で開催された、
第5回新潟オクトーバーフェストという、
ビールとワインの祭典へ行ってきました。

新潟県内のビールメーカーが10社以上出展
しており、様々なビールを堪能できました。

個人的にはビールといえばIPAが好きなので、
各社のIPAを選んで飲み比べましたが、
どこも美味しかったです。
新潟のクラフトビールはレベルが高い!

元々「オクトーバーフェスト」とは
ドイツのバイエルン州ミュンヘン市で
毎年開催されているお祭りです。

開催期間は10月の第1日曜日を最終日と
する16日間で、この期間中に600万人の
来場者が700万リットルのビールを消費します。
新潟の酒の陣は2日間で約14万人の来場を
誇りますがさらにすごい規模です。

その由来は1810年のバイエルン王国の王子の
婚礼を記念して始まったとされています。
そう考えると、実は日本とは全く円も縁もない
イベントだと言うことになります。

そんなイベントがなぜ日本でも定番化してきて
いるのでしょうか。
元々日本が外国の文化を国風や宗教から切り離して、
独自のものとして取り入れて楽しむのが
得意だというのも理由の一つです。

しかしそれ以外の理由として、このような
海外のイベントが日本で広まるには、
下記の3つのことを考慮しなければならないと
言われています。

・戦後のアメリカの影響でアジアよりも
欧米圏の文化の方が影響が強い。
・年齢が上になるほどハードルが上がる
・地方へ行くほどハードルが上がる

これを逆にとると、まずは欧米圏の文化を
都市部の若者を中心にイベントを立ち上げると、
世の中に広がりやすいと言えるのではないでしょうか。

そう考えた場合、10月のイベントとしては、
オクトーバーフェストよりも以前からすっかり
日本で認知された「ハロウィン」についても、
この条件にうまく当てはまっているのが
分かるかと思います。

ハロウィンの場合は祭りの醍醐味である
コスプレをするという行為が
SNSと連動して盛り上がった経緯も、
やはり都市部の若者からの発信が
盛んだったという背景もあると思います。

新しいブームを煽り、新しいマーケットを創出し、
新しい商品を市場へ投入していくことは、
企業が売上を上げるためにとても大切なことです。

このようなイベントの背景には、
どのような人たちのどのような仕掛けが
潜在しているのか、意識的に考えてみる
ことが大切だと改めて思いました。

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