Column

『vol.336「AI時代、デザイナーがやるべきこと」』

by 居城 正和(デザイン部)

AI(人工知能)が発展するにつれて
様々な分野の仕事が効率化していって
いますが、その反面仕事がAIに奪われる
のではないかという懸念も叫ばれています。

デザインの世界にも2年前くらいから、
AIが進出してきました。
ホームページを作成したり、絵を描いたり
と技術が日々進歩しています。
中国ではIT企業であるアリババの
AIデザイナー「Luban」が1年以上も
前から運用されています。
日本でもフォーマット化されたデザインは
AIがやってくれるという時代がもうすぐ
そこまで来ているのかもしれません。

AIデザイナーが圧倒的に優れているのは、
その制作スピードと学習能力です。
「Luban」を例に挙げると、ポスターの
デザインは1秒間に8,000件デザイン案を
制作できるとされており、しかも成果評価
の一連の工程が組み込まれているので、
デザインをすればするほどいいものができます。

しかしながら、AIは過去のビッグデータ
から学習する訳なので、オリジナリティの
あるオンリーワンのデザインと言うよりは、
どこかで見たことがあるような
デザインになってしまいがちなようです。

とはいえ、短い時間でデザイン案をたくさん
作れるので、デザインにあまりこだわらない
ユーザーは、選択肢が多く提示されるので、
それで満足してしまうかもしれません。

このような状況下で、我々人間のデザイナーは
これから、何をしていけばいいのでしょうか。

AIによるビジュアルデザインは下記の
4つのステップに分けられます。

1.「模倣ができる」
2.「シーンを理解できる」
3.「デザインのインサイトを生み出せる」
4.「トレンドを生み出せる」

いまのAIデザイナーはすでに3番目まで
が可能になっていると言われています。
それならば4に注目すればいいのではないでしょうか。

AIデザイナーがトレンドを生み出せないのは、
自分の中にあるビッグデータからデザインを
生み出すのであって、市場やユーザーに目を
向けているわけではないからです。

われら人間のデザイナーは、将来的には
1~3についてはAIも選択肢に入れて上手く運用し、
4については市場やユーザー、得意先の課題や
要望を理解し、デザインに活かしていくことが
大切です。

つまり訴えたいターゲットを想定した
企画段階からデザインをすれば、
そこに付加価値が生まれ新しいものが
作れると考えています。

私たちも日々勉強し成長していきたい
と思います。

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