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COLUMN

2020.02.12

vol.343「サステイナブル」

小倉 善行(SP課)

4月に開催されるファッション業界の
展示会の招待状が手元に届きました。

展示会の見どころの紹介面にファッ
ション業界注目のキーワードとして、
「サステイナブル」特集というタイトル
がありました。

ファッション業界の仕事から離れ約7年、
聞きなれない言葉だったの調べてみた
ところ、「サステイナブル」とは、「持
続可能な」という意味で、特に地球の
自然環境の維持に役立つ事業や開発、
自然環境に配慮した行動を表現する際
に使われる言葉のようです。

ファッション業界は、地球環境汚染に
対して石油産業に次いで影響度が高い
業種だという説があり、海外のファッ
ション業界では、「サステイナブル・
ファッション」という「サステイナブル」
を意識した動きが進んでいるようです。

ファストファッションの流行の影響も
あり、衣類の年間消費量と一人当たり
の洋服の廃棄量が20年前に比べると2倍
と推測され、廃棄物以外にも、衣服を
作る過程で生じる汚染水や温室効果ガ
ス、衣服に毛や皮を使うために動物を
大量に処分することなども問題視され
ています。

いち早くサステイナブルな活動に取り
組んだのがハイブランドのステラ・
マッカートニーで、レザーを使用せず、
エコ素材を使用して服を製造してい
ます。

ほかにもGUCCIなどは、エコな素材を
使ったり、動物の殺傷をストップした
りとサステイナブルな活動を徐々に
始めました。

スポーツ業界でも、アディダスは以前
からサステイナブル先進企業と言われ
ていて、2017年春夏シーズンのZ.N.E.
シリーズのモデルとして、「Z.N.E.
ZERO-DYE(Z.N.E. ゼロ- ダイ)」を発売
しました。特徴は、アスリートが口に
する「水」を大切にするという環境への
配慮から、水を節約する無染色テクノ
ロジーを採用し、生地に対して染色を
行わず、素材本来の風合いを生かした
作りになっています。

日本のファッション業界はというと、
もともと日本はエコな国なので、サス
テイナブル活動は活発とは言えないよ
うですが、徐々に認知度が上がってい
るようで、若い世代を中心に人気を集
めているフリマアプリによって、使わ
なくなった物を捨てるから、譲る(売る)
という行動が広まってきているようです。

現在の私は、製造業のお客様を中心と
した展示会のブースデザインなどを
担当しています。

製造業界でも「自然に優しい」と言うよ
うな意味合いで、再生利用素材や天然
(自然由来)素材を使い環境を配慮した
デザインの製品を「サステイナブルデ
ザイン」となるようです。

ファッション業界以外でも、サステイ
ナビリティを考慮した製品が存在する
ことを知りました。

そのような地球環境への貢献を目指す
お客様の展示会をお手伝いすることで、
少しでも環境問題への取り組みに役に
立つのではないかと思いました。

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