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COLUMN

2015.01.23

vol.98 「情報のデザイン」

 明日(1月17日)で阪神・淡路大震災から20年になります。

 私は当時小学生でしたが、テレビに映る瓦礫の山に唖然とし、
 本当にこれが今同じ日本で起きていることだと
 理解するのに少し時間がかかりました。

 この20年の間、情報網が発達することにより、
 私たちの環境や意識は変化し、
 情報がどんどん身近になりました。
 それと同時にデザインの概念も変わりました。

 2011年の東日本大震災の時には
 災害に遭ってしまったときにどうしたらいいのか、
 身近にあるものを利用して代用品が作れないか等、
 事例ごとにまとめたWEBサイトが
 デザイナーによって立ち上げられました。

 できあがった物として届けるのではなく情報を届ける。
 商品を伴わないデザインが届けられる。
 これらのことは、スマートフォン等が登場し、
 情報が身近に得られる環境に変わったことで
 できるようになったことです。

 人々に有用な情報が、広く伝わりやすいように、
 デザイナーの手によって洗練されていく…。
 情報の持つ可能性が、デザインを大きく変えたと実感した瞬間でした。

 デザインがもつ役割は、エンドユーザーに情報を効果的に伝えることや、
 関心を持ってもらうことが挙げられます。
 限られたスペースの中に情報を入れなければならない場合など、
 その情報を洗練させることはデザインにとって非常に重要な工程です。

 これから更に世の中にどんどん溢れ出て来るであろう情報を
 とりまとめる現場でもデザイナーの力が発揮されることになるでしょう。

 私たち誠晃舎は、
 形や機能などの「ハード」の面だけでなく、
 情報などの「ソフト」面のデザインも
 当社の様々なエキスパートがサポートいたします。
 何か相談したいことや、思いついたことがございましたら、
 お気軽にお声がけください。

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  ● OLIVE PROJECT
     http://www.olive-for.us/
     災害に遭ってしまったとき、知っておくと助かるデザインとアイディア。
     今回のコラムに書いた災害時に役に立つ情報をまとめたサイトです。

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