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COLUMN

2014.10.28

vol.87 「感覚転移」

伊藤 貴生(CS課企画)

「感覚転移」と呼ばれる現象をご存知でしょうか。
20世紀にマーケティングの分野で活躍した
アメリカの学者ルイス・チェスキンが提唱したものです。

「消費者が商品を評価するとき、パッケージに対して抱いた感覚や印象を
知らず知らずのうちに商品そのものに転移させる」ことを言います。

例を挙げると、美味しいお酒を2種類用意して、同じラベルの瓶に入れると
優劣に差が出ないのに、片方を高級そうなラベルの瓶に入れると、
そちらの方が美味しく感じるようになる…。

「見た目」によって、人の感覚は左右されてしまいます。

たまにテレビで芸能人を格付けするバラエティ番組などを
みかけますが、何に惑わされることも無く、ただ中身の本質を
判断できる感覚の持ち主というのは、そう多くいるわけではありません。

人間には五感が備わっていますが、その中でもわたしたちが日常的に
得る情報については、「視覚」から得る情報がほとんどです。
それは約8割に当たると言われています。
それだけではなく、「視覚」は他の五感にも影響を与えます。

以上のことをふまえると、「パッケージ」の重要性が
わかっていただけると思います。

「とても素晴らしい新製品ができた」としても、
お客様が実際使ってみないとその製品の本当の価値は伝わりません。

お客様が製品を手に取るに至るまで、
その製品の魅力を最初に伝えるものはパッケージです。

商品開発に費用をかけるために、「パッケージ」を疎かにしていませんか?

パッケージといっても、化粧箱、軟包装、台紙、ラベルなど様々です。

パッケージのデザインだけではなく、
種類・仕様からご提案させていただきます。

お気軽にご相談ください。

 

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