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COLUMN

2014.05.19

vol.65 「月々のイメージカラー」

森山 良二(デザイン部)

今年のゴールデンウィーク、みなさんはどのように過ごされたでしょうか。

私は家族と長野にドライブに出かけ、立ち寄ったJAの直販所でウド、わらび、こごみ、こしあぶら、たらの芽などをたっぷり買い込み、天ぷらやおひたしにしておいしくいただきました。山々の緑も美しく、舌と目で自然の恵みを堪能しました。

このような体験から、私は5月と言うと、『初夏の緑』の色を思い浮かべます。

実は毎月定期発行する印刷物の仕事をいただいており、月ごとに基調となる色を変えなければなりません。それでこんな「イメージカラー」に関することが頭の中に渦巻いています。デザイナーの仕事としてはよくある課題ですが、これが結構悩みどころなのです。

前後の月と区別がつくようにしたい、でも毎年同じではおもしろくない…。黄色のような明る過ぎる色だと白抜き文字が読みにくかったり、灰色や茶色の鈍過ぎる色を使うと地味になりすぎてしまう。

ちなみに「6月」については悩んだ末、「あじさい」から『薄紫』、「雨」から『水色』と、結局実にストレートな色を2案提出しました。私はこのように単純に自然界の色からの発想が多いですが、これは人それぞれの環境、体験や思い出によって、差が出てくるところですね。

さて今は「7月」を考えているところです。「夏の太陽」から『赤やオレンジ』とか「梅雨明けの晴れた空」から『青』が思い浮かびます。でもこれだと「8月」とかぶりそう…。メインカラーを決めて、サブのカラーをどうしようとか、一番訴えたいところに使うアクセントカラーはどうしようかなど、配色を決めるセンスもデザインには必要です。

みなさんは1年12ヶ月の各月にどんな色をイメージされますか?

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