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COLUMN

2013.07.12

vol.22「デザインとアートの違い」

近藤 武弘(デザイン部)

「デザインとアートの違いは…」というフレーズを目にすることがあります。

全くの持論ではありますが、デザインのテーマは社会であり市場にあります。
アートのテーマは個々の人間の内面に存在すると思います。
しかし、デザインのテーマのその先には個々の人間が存在し、
アートのテーマのその外側には社会があります。

基本的にデザインとアートは全く違うと言われがちですが、
ともに人間というテーマでは、どこかで繋がっていると思います。

弊社は日頃、デザインという切り口で、お客様のお手伝いをさせていただいております。
デザインテーマを検証する上で、クライアントやその商品をとりまく社会や市場性を
考慮した発想が必要となります。

ではアートな感覚は全くの不要かといえば、そうでもありません。
デザインとアートは赤の他人でありながらも、
同じ町内に生活している「ご近所さん」のような関係だと思います。

なので何となく気になりますし、影響を受け合ったりするものです。

デザインを考える上でもアートの存在は少し気になりますし、その逆もあります。
互いの世界に触れることで、新たな発想の一助になればと思っています。

そこでアート展をひとつ紹介させていただきます。
「エックス展Ⅳ  art show ~若きクリエイターたちの自由表現~」の第4回展が
明日7月13日から15日まで新潟市美術館ギャラリーと、
小品中心の展示となる新潟市の小羊画廊(7月11日から15日)の2会場にて
同時開催されます。(企画:アトリエZen)

出展は私、企画部の近藤を含む県外在住の2名(いずれも新潟県内出身)を含む19名。
意欲ある学生の参加がある一方、すでに個展やイベント等で広く活動していたり、
各種展覧会での受賞等、実績を重ねるクリエイターの出展もあり、
幅広いメンバー構成で絵画、イラスト、絵本、立体等、多様な表現を展開します。

新潟市美術館のこの夏のメインはおなじみ
「サザエさん!展~長谷川町子とその時代~」(7月15日まで)です。
記録的な入館者数を誇る、この展示の最終日とかぶるというラッキーに
主催者も出展メンバーも興奮気味です。

小羊画廊も小品中心とはいえ、各出展者の個性とパワーが確かな完成度で
鑑賞者にせまってくる作品ばかりです。

3連休、皆様のお越しをお待ちしております。

 

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