COLUMN
2026.08.17
vol.659「彗星の置き土産」
山田 芹香(フォトクリエイティブ課)

お盆も明け、少しずついつもの日常が戻ってくる頃となりました。
この夏、熊本での地震や千葉での水害など、自然災害に見舞われた地域もありました。被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く、穏やかな日常が戻ることを願っています。
さて、皆さまはどんな夏の時間を過ごされたでしょうか。
ゆっくりとお休みを過ごされた方、お盆ならではの忙しさの中にいらした方。そして、いつもとは少し違う夏を過ごされた方もいらっしゃることと思います。
私はというと、お休みの日にもやっぱりカメラを手放せませんでした。
風に揺れる葉っぱや、雨上がりの穏やかな海。暑さの中でも鮮やかに咲く夏の花。
何気ない景色こそキラキラして見え、普段なら見過ごしてしまうような、小さな季節の変化にも気づかされます。
そんな中、この夏どうしても撮りたいと思っていたのが「星空」でした。
楽しみにしていたのは、夏の夜空を彩るペルセウス座流星群。
ペルセウス座流星群は、彗星が宇宙に残していった小さな塵の中を、毎年この時期に地球が通り、その塵が地球の大気に飛び込んで光ることで、私たちには流れ星として見えるのだそうです。
「流れ星を写真に収められたら」とカメラを夜空へ向けました。
撮れた写真には、無数の星と、その中を横切る何本かの光の線。
残念ながら、写真に写った光の線がすべて流れ星というわけではありません。飛行機や人工衛星などの光跡が写り込むこともあります。
流れ星をきれいに収められず、少し悔しい気持ちもありました。
それでも、夏の夜空を代表する明るい星々や天の川もきれいに見え、まるで星が降ってくるような夜を体感できたことに感謝です。

こうした星空も、今ではスマートフォンで驚くほどきれいに撮影できるようになりました。カメラとはまた違った意味で、「こんなに撮れるんだ!」という新しい発見もありました。


ポケットの中のスマートフォンひとつで、花も、海も、空も、星までも残すことができる…。
便利になったというだけではなく、これまで少し遠いものに感じていた楽しみまで、ぐっと身近になったように感じます。
昼間の景色にも、夜空にも、今しか出会えない「夏」があるのかもしれません。
△イラストはAIを使用しています。