COLUMN
2026.07.07
vol.654「夏の太平洋はひゃんでひゃっけ」
初瀬 隆幸(営業部)

夏が近づいてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
新潟でも今週から各地の海水浴場で海開きが始まります。私も毎年、子どもを連れて海水浴に出かけるのを楽しみにしています。
新潟で海に入ったことがある方なら、夏の海は少しぬるいくらいの水温を思い浮かべるのではないでしょうか。でも、「夏の海はどこでも暖かい」と思っている方は、太平洋の海に入ると驚くかもしれません。
「ひゃんでひゃっけ(かなり冷たい)」のです。
私も初めて太平洋で海水浴をしたとき、「夏なのに、なんでこんなに冷たいの?」と本気で驚きました。
実は、この違いには海流が関係しています。
日本海には、南から暖かい海水を運ぶ「対馬暖流」が流れ込み、さらに夏は南風によって暖かい表層の海水が沿岸に集まりやすいため、水温が上がりやすいそうです。
一方、太平洋側では北から冷たい「親潮」が流れ込みます。さらに夏に南寄りの風が吹くと、暖かい表層の海水が沖へ流され、その代わりに冷たい深層の海水が湧き上がる「湧昇(ゆうしょう)」という現象が起こります。そのため、真夏でも「ひゃんでひゃっけ」な海になることがあるそうです。
同じ日本の海でも、海流や風の違いによって、これほど水温が変わるのは不思議ですよね。
もう一つ違うのは波です。
新潟の夏は「べたなぎ」と呼ばれるように、湖のように穏やかな日が多いですが、太平洋側では夏でも高い波が立つ日が少なくありません。そのため、海での遊び方や楽しみ方にも違いがあります。
この夏、太平洋で海水浴をする機会があれば、いきなり飛び込むのはおすすめできません。
「ひゃんでひゃっけ!」と思わず声が出るかもしれませんよ。
暑い日が続きますが、体調に気をつけながら、それぞれの海の個性を楽しんで、素敵な夏をお過ごしください。
※べたなぎ:風がやみ、波が全くなくなって湖面のように静まり返った海のこと。
※ひゃんでひゃっけ:新潟県の主に下越地方の方言で、意味は「かなり冷たい」
△イラストはAIを使用しています。