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COLUMN

2026.02.03

vol.633「光がつくる、街の表情」

山際 直子(デザイン部)

新潟の冬は、雲が低く垂れこめ、雨や雪の日が多くなります。そのため、少し寂しい季節だと感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな新潟の冬にも、街には明るく、あたたかい光がともります。

新潟駅南口・けやき通りで毎年行われる「NIIGATA光のページェント」。今年は1月31日で終了しましたが、何気なく通りかかった並木道が一面の光に包まれている光景は、日常の風景を一瞬で特別なものへと変えてくれました。

この体験から感じるのは、光は「照らすための設備」ではなく、街の印象や記憶をつくるデザイン要素だということです。光の色や配置、強弱によって、人の動きや感情、街へのイメージさえも変わっていきます。

東京タワーやスカイツリーのライトアップも、その象徴的な例です。季節やイベント、社会的なメッセージに合わせて変化する光は、都市そのものが発信するコミュニケーションであり、強いブランディングとして機能しています。

同じ光でも、賑わいを生む演出もあれば、日常に寄り添い、安心感を与える設計もあります。そこには必ず「どんな体験を届けたいのか」という明確な意図があります。街づくりや企業の空間づくりにおいても、光は最も静かで、最も雄弁な表現手段のひとつです。

いつもの風景を見渡すとき、そこにどんな意図で光が使われているのか。

そんな視点で街を眺めてみると、デザインの力がより身近に感じられるかもしれません。

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