COLUMN
2025.11.06
vol.621「症例画像を鮮明にするボタン?」
澤田 健太郎(web課)
最近、ある医療系のWebサイトを見ていて、素晴らしいと思った機能があります。それは「症例画像を鮮明にする」ボタンです。
私は皮膚に湿疹が出やすく、ときどき医療系のサイトで薬を探すのですが、一般的にそうしたサイトには症例画像が並んでいて、中には一目でギョッとするような画像も多くあります。
自分の症状と照らし合わせるために必要な情報ではあるものの、いきなり患部の画像が出てくると気分のいいものではありません。
そんな中、あるサイトでは、すべての症例画像が最初はぼかされた状態で表示されており、「症例画像を鮮明にする」ボタンをクリックすることで初めて画像がはっきりと見える仕組みになっていました。
ぼかしを解除するかどうかを、ユーザー自身が選べるワンクッションがあるだけで、受け手の心理的な負担はまるで違います。見たい人は見られるし、その画像を見る必要が無い人はそのまま読み進められる。
技術的には難しくない機能ですが、このような配慮をしているサイトは意外に少ないと感じます。
普段Webサイトを利用していると、ユーザーへの気遣いを感じることはあまり多くなく、だからこそ、このサイトとその運営をしている製薬会社にはとても良い印象を持ちました。
Webサイトを作成する際には、デザインや使いやすさだけでなく、こうした細かな気遣いも大切だと改めて実感しました。