COLUMN
2025.07.29
vol.609「長尺映画のトイレ問題」
伊藤 貴生(企画開発部)
先日、話題の映画『国宝』を観てきました。上映時間はおよそ3時間と聞いて少し身構えていたのですが、いざ始まると、その長さを忘れるほどの没入感。美しい映像と繊細な演出に引き込まれ、途中で涙がこぼれ、物語が終わる頃にはスタンディングオベーションしたくなるほどの感動に包まれていました。まさに“時間を超える”ような素晴らしい体験でした。
とはいえ、観る前には少しだけ不安もありました。「3時間も座りっぱなしで、トイレは大丈夫かな?」という点です。
実はこの“映画トイレ問題”、近ごろSNSでもたびたび話題に上っています。現在動員記録を次々と更新している『鬼滅の刃 -無限城編 第一章-』のような長尺作品が増える中、「途中で席を立ちたくない」という心理は、多くの人が共感できることでしょう。
そんな中、SNSでは「上映前にボンタンアメを食べると尿意が抑えられる」といった噂も登場しました。確かに、ボンタンアメのような糖質を含む食品は一時的に尿量を減らすことがあるそうですが、医師によれば、こうした効果は一過性で、あくまで個人の体験による“プラセボ効果(偽薬効果)”に近いのだとか。
むしろ気をつけたいのは、「映画前の水分摂取」です。人間は運動をしない日であれば、体重1kgあたりおよそ30cc弱の水分で十分とされており、たとえば体重50kgの人なら1日1500cc(1.5?)が目安。もちろん夏場は脱水のリスクもあるため、極端な水分制限は避けるべきですが、トイレが気になる方は上映前の水分を少し控えめにすると安心です。
長尺映画を快適に楽しむには、必要以上に心配せず、上映前に軽く水分を控える、通路側の座席を選ぶなど、ちょっとした工夫が役立ちます。
ちなみにボンタンアメは普通においしいので、“お守り”のような気持ちで上映前にひとつ食べておく、という程度で捉えておくのがちょうどよいかもしれませんね。