戦国ブランディング
2017/12/14
ブランディングの仕事をする上で、
とても大事な「CI」のお話。
「CI」とは…
企業文化を構築し特性や独自性を統一された
イメージやデザイン、またわかりやすいメッセージで
発信し社会と共有することで存在価値を高めていく
企業戦略のひとつ (Wikipediaより参照)
なのですが、これをうまく説明するのに、戦国武将を
使ったら少し分かりやすいのではないかとふと思いました。
ここは新潟なので越後縁の上杉謙信を具体例に
しようと思ったのですが、ライバルの武田信玄の
方がよりわかりやすかったので、「武田家のCI」と
銘打って、下記の表を作ってみました。
「CI」は「VI、MI、BI」という3つのIdentityから成ります。
企業ロゴやパッケージデザインなんかは「VI」。
企業理念は「MI」、行動指針は「BI」。
視覚、理念、行動についてぶれずに統一を図ることが
大切であり、それは対外的だけでなく、社内でも
徹底するべきことになります。
「VI」は戦国時代で言えば、家紋やのぼり、鎧。
戦では同士討ちが起こらないよう、自分たちの身分を
お互い判断できるように、各軍ヴィジュアルでの
統一が行われていました。
武田の赤備えはその強さから、周辺敵国を震え上がら
せたヴィジュアルとしてやはり有名ですよね。
「MI」についても武田家は「風林火山」の御旗を
掲げていたことからとても分かりやすい。
孫子の兵法から抜粋されたこの言葉は、武田軍の
戦での考え方を端的に示していますね。
旗に記したことから「VI」でもあるし、軍略として
兵の動きの指針にもなっているので「BI」でも
あるのかもしれません。
「BI」は戦国時代で言うと、「次はどこを攻めるか」
ってことになるのかな。武田家の本拠地甲斐には
海がなく、塩がとれないことから、上杉謙信との
「敵に塩を送る」という逸話も生まれました。
信玄は日本海に向けて北へ出ることを画策し、
信濃で上杉軍と戦ったし、桶狭間後今川が衰退
すると駿河へ攻め入ったりしてますね。
現在、戦国時代のような隣国との戦争は無くなりましたが、
企業ごとの競争はカタチを変えた戦として残って
いるのかもしれませぬな。
戦国時代といえば、大河ドラマ「おんな城主直虎」も
今週最終回ですねー。
徳川家の人たちをもっと見ていたいのでとても残念。
来年が幕末の「西郷どん」で、再来年が東京五輪の
「いだてん」なので、早くても次の戦国大河ドラマは
その後だなぁ。
「真田丸」から続く2年連続の戦国大河ドラマ堪能いたしました!