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COLUMN

2018.03.06

vol.252「オモテ世界とウラ世界」

原 正夫(プロダクトデザイン三条lab.)

感動の嵐の中であっという間に
ピョンチャンオリンピックが
終わってしまいました。

なにげにカーリングやパシュートを
観てしまいましたが、ふとある考えが
思い浮かびました。

オリンピックは4年に1度しか開催
されません。メダリストたちには、
オリンピック開催期間の約3週間に
わたるオモテ世界とそれに至るまでの
4年間のウラ世界が存在するのでは
ないでしょうか。

栄光の3週間を過ごすために準備の
4年間を過ごすわけです。そしてその
ウラ世界でしかメダリストになる為の
「究極のテクニック」と「鋼のメンタ
リティ」は手に入らないのです。

メダリストたちが発するコメントで一番
多いのは、自分たちを支えてくれた家族、
サポーターへの感謝であり、お互いに
信頼し励まし合ったチームメイトへの
感謝でした。

そしてそれは世間を意識した社交辞令では
決してなく、本当にこのウラ世界が、誰か
に支えてもらわないと過ごせないほど壮絶
で苦しい世界だということを叫んでいるの
だと思いました。

デザイナーにもウラ世界は存在します。

いいデザインを世に出すには、頑張って
頑張って「究極のテクニック」と「鉄板の
アイデア」を搾り出さなければいけません。

それは一朝一夕でできることではないので、
デザインも日々鍛錬です。オリンピックから
いい刺激をもらうことができました。

harastamp_01

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