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COLUMN

2017.03.03

vol.204 「2020年オリンピック 展示会場問題」

小倉 善行 (SP課)

2019年~2020年の20ケ月間にわたり、東京ビッグサイトが
オリンピックのメディアセンターとして使われるため、
多くの展示会が縮小や中止になる恐れが出ていると言われています。

この問題について、(一社)日本展示会協会は
解決を求める署名活動を行い、1月20日には81,143通の
署名を東京都の小池都知事あてに提出しました。

内容を確認してみたところ、ビッグサイトがメディアセンターとして
使われる20ケ月のうち、2020年4月からの7ケ月間だけでも、
例年出展している5万社のうち、3万8,000社が出展できなくなるため、
約1兆2,000億円もの売上げを失うことになるそうです。
しかも該当する企業の多くは中小企業のようです。

また、我々SP課と同業の装飾・電気・工事・警備・印刷などの
展示会支援企業1,000社の仕事量は同じ7か月間で1/4に減り、
1,300億円の売上げを失います。

さらに国内だけでなく、海外企業8,000社、7万人のバイヤーが
来日不可となり、訪日ビジネスマンが激減するようです。

私も先週までビッグサイトにて展示会設営をして参りました。
当然、多くの設営スタッフはもちろん、出展当事者の方々も
作業されているのを目の当たりにしました。

これだけのスタッフの仕事が失われてしまうのかと思うと、
非常に気がかりでした。

日本展示会協会は、このような状況にならないよう、
「2019、20年も、例年と同じ規模で展示会開催を!」と
ビッグサイト同規模の展示場建設計画等を東京都に
訴えるなど行動を起こしてくれていますが、
実際施策されるかはわかりません。

例え展示会が開催されないような事になっても、
オリンピックに伴うイベントや商材があるはずです。

当社もそれらに先見の明を発揮する企業でありたいと
思うとともに、私自身もより多くの貢献が出来るよう、
日々情報獲得するためのアンテナを張り巡らし、
精進する所存です。

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